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令和6年度東肢連研修大会 報告

令和6年10月22日(火)

10:45〜14:30

すみだ産業会館 Dホール

(錦糸町マルイ8階)


・講師

「親なきあと」相談室主宰 

行政書士・社会保険労務士

渡部 伸 氏


・テーマ

障害のある子の「親なきあと」~「親あるあいだ」の準備


世田谷区出席者 3名


“障害のある子”を持つ親にとって、「私たちがいなくなった後、この子は不自由なく生活していけるだろうか?幸せに生きて行けるだろうか?」というのは、もっとも気になるテーマだと思います。わたしもそのひとりだったので、障害のある子の「親なきあと」〜「親あるあいだ」の準備〜という講演会に参加しました。



内容は気になるお金のことをはじめ、住まいのことなど、自分たちがいなくなったあと、今ある法制度やサービスをうまく組み合わせることで、少しでも安心して暮らせるアドバイスをしてくださいました。



まずお金のことは、その子にたくさん残せばいいのではなく、そのお金が本人の将来のために使われる仕組みを準備することが大切だということ。たとえば、年金や手当、信託など定期的にお金が入る仕組みを用意し、そのお金が子どもの生活に使われるよう、成年後見制度と日常生活自立支援事業を活用することなどを教えていただきました。ただ、成年後見制度は途中でやめることはできず、若い障害者には向かないので、親がひとりになって、自分の健康に不安が出てきたときになってから検討をするのがよいというお話でした。それまでは、いろいろ相談できる場所を知っておくことが大切ということでした。 



一番気になっているのが住まいのことでしたが。住む場所によって、お金のことも利用する制度も変わってくるため、親が健康なうちに子どもの住まいを確保することが大事だということでした。住まいというと、おもに入所施設とグループホームがありますが、いまは少しずつ新しいものが増えているようです。たとえば、障害者と高齢者のグループホームが同じ建物にある共生型グループホームや、親子で住める有料老人ホームというのがあり、将来的にはこのような形で親と子が一緒の場所に住みながら、子どもがその暮らしに慣れてくれたらいいなと感じました。



他にも福祉サービスを利用したひとり暮らしの方法、シェアハウスなど、選択肢はいろいろ広がっているということでした。 いますぐに選択はできなくても、とりあえずは、いろいろな情報を収集したり、支援してもらえる人たちとチーム作りをしていきながら、最低限の準備をしていこうと考えることができ、とても参考になりました。(西澤)




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