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令和6年度 学習会報告障害のある子の「親なきあと」~「親あるあいだ」の準備~

日 時 

令和6年6月6日(木)


会 場  

世田谷区児童相談所 A会議室


参加者12名


講 師  

渡部 伸 氏

「親なきあと」相談室主催

 行政書士・社会保険労務士

(世田谷区手をつなぐ親の会 会長)

 

「障害のある子を持つ親のために、自分たちがいなくなったあと、

今ある法制度やサービスをうまく組み合わせることで、

子どもが少しでも安心して暮らせるよう」


ということでお話をしてくださいました。障害のある子を持つ親として、将来に対して同じような不安をかかえていらっしゃるのだと思う個所が窺えるお話で、具体的な例を挙げての説明はとても分かりやすく、理解出来ました。親なきあとの課題として、


①お金で困らないための準備をどうするか。お金で困らないための準備として、最低限遺言を残すことが大事。信託を利用して定期的に子どもにお金を渡すことのできる仕組み。成年後見制度の利用。


②生活の場をどこに確保するか。住む場所によって、お金のことも、利用する制度や関わる人も変わってくる。入所施設、グループホーム、福祉サービスを利用した一人暮らし(重度訪問介護で24時間の支援)、シェアハウス、親やきょうだいと同居など。入居施設のお金の仕組み。


③日常生活のフォロー~困ったときの支援(制度や仕組み)はどうなるのか。困った時に頼れる人は。


1時間半という短い時間でしたが、将来への準備のために、とても参考になりました。


参加者意見・感想


・最後の“いざとなったら何とかなる”に救われました。


・ご本人が障害者の親ということで、事例を交えてお話しくださり、細かいことがよくわかりました。


・終活の最大のテーマです。“相続”と思っているが、「遺言執行者」という役割を持つ者を指定できるということを知って良かった。


・信託について関心を持つことも必要と感じた。


・わかりやすい説明でとても理解できた。参加してよかった。


・資料もわかりやすく大変勉強になりました。日常の困りごとに大困りをしているのですが、今日のお話に刺激されて、早速成年後見センターへ出向いて具体的に考えます。


・もやもやといつも持っていた不安に、土台や支えができてくれたような気持になれました。「制度は制度でしかない」という言葉にも実はとても思い意味を感じました。制度でしかないからこそよく知って、その上で人とのつながりの重要性を大切にしていきたいです。

  


渡部伸氏の著書を父母の会で購入しています。講読希望の方には貸し出しいたしますので、父母の会メールアドレスへご連絡ください。




※新しい書籍が出版されていますがまだ購入していないため、ご希望の方は下記URLからお買い求めいただくか、父母の会で購入するまでお待ちください。




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